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2008年11月10日月曜日

メモリカードやUSBメモリ データ消去に意外な落とし穴

メモリカードといえば多くの方になじみがあるのがデジタルカメラで撮影した
画像の保存ではないでしょうか。

実は、撮影した画像を消去すれば「データが完全に消える」と認識をしている方が
少なくないようです。 

ハードディスクドライブもデータを消去しても、消去したデータが消えるのでは
なく、そのデータにアクセスできないようにしているだけで、データを探ろうと
したら、出来ないわけではないのです。

簡単にファイルの仕組みを紹介すると、ファイルはデータ本体とそのデータを索引
するためのインデックス(ファイル名や日付情報、格納場所などの情報)の2種類の
情報からなっていて、通常、「ファイルを削除する」という操作はそのインデックス
の情報を削除することで、データ本体はそのまま残った状態になります。

(インデックスも完全には消去されませんが、ここでは本体データがそのまま残る
という事実を知ってください) 

メモリーカードやUSBメモリーもハードディスクと同様になっているのですよ。

つまり、デジタルカメラのメモリカードでは、利用者が「画像を消した」と思い
ながらも実際にはデータ本体が消えていないことになります。

例えば、このような事件につながる可能性があります。

その事件では、ある男性が美しい女性ばかりに「メモリカードを貸して欲しい」と
声をかけていました。
女性はメモリカードを消去して男性に渡しますが、男性は借用したメモリカードから
画像データを復元して個人的に収集するという悪質な行為に及んでいたのです。 

女性からすれば、他人には知られたくないと消去したはずのデータが知らないところ
で使われているのですから、大変に恐ろしいことです。 

この男性がした行為は、メモリカードや男性が保存に使っていた記録装置を特別な操作
で検証すれば、ほぼ確実に突き止められます。

しかし、最近のデジタルカメラにはセキュリティ機能が強化されて、本体のデータを
完全に削除する機能が搭載されるようになりました。

こうした悪質な行為は、間もなく不可能になると思います。 

USBメモリの場合、一部のセキュリティを考慮した製品を除いて、今の情報漏えい
問題で最も危険な記録メディアに挙げられています。

仮に盗まれた場合、保存された形跡のあるデータはHDDと同じように簡単に復元でき、
利用者が「消去したはず」と思った会社の機密情報が第三者に知られることとなります。

こうした事実に気付かずに、USBメモリで気軽にデータの受け渡しをしている企業が
多数見受けられますが、極めて危険な行為です。

利用者は「消去操作をしてから使っているから大丈夫だ」と思っていても、
実際にはデータ本体が消えていないからです。

「簡単に復元できる」という事実を知らないまま、他人にデータを見せている
ことは深刻です。

事実を知れば、ぞっとする人が多いのではないでしょうか。 

実際に「完全削除」を行うためには、物理記憶部分(ファイルの本体部分が格納
されている場所)を意識的に上書き(ランダム値でもnull値でも大丈夫です)
しなければなりせん。

しかし、そこにはUSBメモリの大容量化という新たな問題が起きてきました。 

USBメモリによっては容量がなんと64Gバイトというのもあります。

データ本体を完全消去するためには、別のデータを書き込みしなければなりませんが、
64Gバイトという容量のすべてを書き込みする作業は実に大変なことです。

たとえばそのUSBメモリが「書き込み速度:3Mバイト/秒(最大)」と記載されて
いたら、これは理論値ですが、64Gバイトの実質的な格納領域を仮に60Gバイトと
見積もって、計算上すべての物理記憶部分へ書き込みをするには約5時間半もかかって
しまいます。

しかも、これは仕様書上の数字なので、実際にはそれよりも2倍以上もの時間がかかる
でしょう。 

物理記憶部分に何かを書き込むだけで10時間以上もかかるとは、あまりも不便です。

さらに、データ本体の完全削除を徹底するためには、一般的に3回以上書き込み操作を
することが望ましいとされていますが、64Gバイト容量なら30時間以上もかかって
しまいます。 

書き込み速度の遅い安価で大容量のUSBメモリでデータを完全消去するには、悲惨な状況
だといえます。

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